目的 |
健全な政策を実施しているが、依然として脆弱性を抱える諸国の実際または潜在的な国際収支上のニーズに応えるため、金融支援を提供します。 |
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適格性 |
健全なファンダメンタルズと制度的な政策枠組み。 |
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強力な政策を実施してきた持続的な実績と、このような政策を将来も維持する継続的なコミットメント。 |
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直近の4条協議で政策についての評価が全体的にポジティブだったことに加え、大きく5つの分野に分類される以下の基準を使用して各国の適格性を評価します。 対外ポジションと市場アクセス:
財政政策 :持続可能な政府債務のポジションなどの、健全な財政
データ適切性 :データの完全性と透明性
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適格性は、上記5つの適格性分野のうち、3つの分野における強いパフォーマンスに基づいて判断されます。ある分野での大きなアンダーパフォーマンスは、その加盟国がPLLの適格性を満たさないことを示します。 |
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また、承認時に次のいずれかの状況である国は適格と見なされません。
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コンディショナリティ |
事前のコンディショナリティ は適格基準として規定されています。1年から2年のPLL取極に対する事後のコンディショナリティには、明示的目標、標準継続的パフォーマンス基準、必要な場合は、その他のパフォーマンス基準および事前の行動や構造的ベンチマークなどがあります。6か月のPLL取極に対する事後のコンディショナリティには、標準継続的パフォーマンス基準や、必要な場合は事前措置があります。詳細はコンディショナリティをご覧ください。 |
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審査手順 |
6か月取極に対する審査はありません。 |
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1年から2年の取極に対しては、IMF理事会による6か月置きの審査が行われます。その国が取極時に、確かな国際収支上のニーズを持つ場合は、審査と時期を合わせ、半年に一回、段階的に融資が提供されます。 |
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条件 |
期間 |
6か月もしくは1~2年。 |
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返済期間 |
3年3か月~5年 |
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金利 |
融資金利 は以下によって構成されています。
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融資資金には、各12か月間の期首に、その期間中に引き出し可能な金額に対して課せられるコミットメント手数料が適用されます(コミットメント額に対し、クォータの115%未満については15ベーシスポイント、クォータの115%超575%未満の部分に対しては30ベーシスポイント、クォータの575%超の部分に対しては60ベーシスポイント)。手数料は、当該期間中に引き出しが行われた場合、日割りで返金されます。融資を全額引き出した場合、手数料は全額返金されますが、引き出しがなかった場合、手数料は返金されません。 |
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引き出し額に対して、50ベーシスポイントのサービスチャージがかかります。 |
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利用枠 |
6か月のPLLの取極は、各国クォータの150%(予定されているPLL買い戻しを差し引いたもの)を上限とします。地域的または世界的な緊張の高まりなどの外因性ショックの影響により、その国に実際または潜在的な、より大きな短期的な国際収支上のニーズが生じた場合、取極ごとの上限はクォータの300%に引き上げられる可能性があり、これは6か月取極における合計利用枠の上限です。 |
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1年から2年のPLL取極については、年間融資利用限度がクォータの300%(予定されているPLL買い戻しを差し引いたもの)、取極全体では合計でクォータの600%という上限が設定されています。利用枠の継続は、IMF理事会による6か月ごとの審査の完了を条件とします。 |
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すべてのPLL取極の下での利用枠は、取極の期間にかかわらず、累積利用限度額として、予定されているPLL買い戻しを差し引いたうえで、クォータの600%を超えないものとします。また、PLL取極には、一般資金勘定(GRA)の下でのすべての資金調達に適用される年間および累積利用限度額が適用されるため、例外的アクセス方針の対象となります(予定されている買い戻しを除いたうえで、GRAの通常利用限度額である年間145%および累積435%、またはGRA利用限度額の一時的な引上げにより、2024年3月まで年間200%および累積600%のいずれかを超える資金調達の場合に例外的措置が発動)。 |
更新は 2023年10月でした