Why is transparency important?

透明性が重要な理由

IMFは、情報の開示を控えるべき具体的かつ重大な理由がない限り、情報をタイムリーに開示することにより透明性を重視しています。政策と加盟国への助言の内容を開示し明確にすることで、IMFに対する理解を深めアカウンタビリティを果たすよう努めています。

IMF加盟国は透明性を高めることにより、自国の経済を強化し、危機に対する脆弱性を軽減することができます。加盟国は情報を開示することで、政策についての公の場での議論と検討を促し、アカウンタビリティと信頼性を高め、世界金融市場が効率的かつ秩序正しく機能することに貢献します。

 

IMFが透明性を実現する方法

IMF理事会が検討するために準備された国別の政策助言報告書を公表することは通常、「任意だが想定されている」ものです。つまり、IMFは公表を奨励しますが、義務付けてはいません。各国へのIMF融資に関する文書の公表は任意ですが、公表することがさらに強く想定されています。政策ペーパーは公表することが想定されていますが、理事会の承認が必要です。そして多数国に関わる文書については、文書の内容に応じて理事会または関係国の同意が必要になります。


How does the IMF ensure transparency

IMFは具体的には、政策助言融資、金融業務、レビューと評価、外部コミュニケーションの4分野で透明性への取り組みを重点的に行っています。

Transparency of policy advice and lending

政策助言と融資の透明性

IMFの政策助言またはサーベイランスの透明性はますます高くなっています。2020年には、加盟国の98%がIMF理事会による自国のマクロ経済・財政状況評価に関するステートメントを公表し、95%がIMFの国別報告書を公表しました。同年、IMFの融資制度を利用した加盟国の98%が報告書を公表し、97%がレター・オブ・インテント(趣意書)や経済・財政政策覚書といった追加文書を公表しました。さらに、約93%が技術的覚書を公表しました。

IMFの財務・運用情報の透明性

IMFは以下をはじめとする詳細情報をウェブサイトで公開しています。

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加盟国の財務データ。各加盟国のIMFに対する財政状態のタイムリーな情報。

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IMFの金融活動(毎週更新)。財源と流動性に関する月間データと金融取引の四半期データ。

さらに、IMF職員行動規範IMF理事行動規範IMF採用方針IMF調達ガイドラインも公開しています。

 

 

Transparency of IMF financial and operational information

Transparency of reviews and evaluations of the IMF

IMFによるレビューと評価の透明性

IMF職員は、IMFの取り組みの効果を上げるために定期的に政策・手順のレビューを行っています。最新のレビューでは、IMFの業務における貿易の役割、IMFの政策助言を向上させる方法、金融セクター評価プログラム(FSAP)の有効性、IMFの助言の公平性を取り上げています。

独立評価機関(IEO)は、IMFのマネージメントから独立した機関であり、IMF理事会とも一定の距離を置いてIMFの政策・運営を評価します。IEOの目的、報告書、作業プログラムは一般に公開されています。IEOの業務は通常、内外の関係者に開かれており、IMF加盟国、寄付団体、国際機関、市民社会団体からの寄付を財源としています。

IMFのコミュニケーションの透明性

IMFは多様なコミュニケーション媒体を用いて、その業務に関する広報活動を行っています。ウェブサイトでは、報告書、政策分析、国別データ、財務情報、理事会の決定を継続的に公表しています。そして、これらの情報をブログポッドキャストビデオといった様々なデジタルコンテンツを通じて一般向けに説明しています。また、ソーシャルメディアを通じてIMFの運営・政策決定に関する重要な情報を発信しています。

IMFは、業務について説明するために常にメディアとコミュニケーションを取っています。IMF職員とマネージメントは、 市民社会団体(CSO)の代表や研究者を始めとする多様なステークホルダーとも関わりを持っています。地域・国別の関与に加え、IMFはオンラインでの意見交換や、職員との議論を通じて、組織の方針を決定するうえでもCSOとの協議を行っています。

Transparency of IMF’s external communications

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更新は 2023年3月でした