金融セクター評価プログラム(FSAP)は、一国の金融部門の強靭性に関する包括的かつ詳細な分析です。IMFの金融サーベイランスの重要な一部で、金融部門の監督と規制に関する質を評価する金融機関の「ストレステスト」と、危機管理フレームワークの評価が含まれます。これまでにIMFに加盟する4分の3を超える国がFSAPを行いました。
IMFと世界銀行の共同FSAPの場合でも、単独で実施するFSAPでも、安定性評価はIMFが作成します。FSAPは、一国の金融部門の3つの要素に関する評価を網羅します。
1. マクロ金融の安定性への主な短期的リスクの原因、可能性、予測される影響
2. 金融安定性のための政策枠組み
3. リスクが顕在化した場合に金融危機を管理・解決する当局の能力
安定性評価の主な調査結果は、IMFチームが作成する金融システム安定性評価(FSSA)に要約されます 。FSSAはIMFのサーベイランスの重要な材料となります。
前回の更新は 2023年1月でした