財政モニター
世界金融危機の後に財政上の課題が増していく中、国際通貨基金(IMF)のサーベイランス(政策監視)責務の中心的活動である、財政動向のマルチラテラル・サーベイランス(多国間政策監視)の重要性がますます高まっています。これを受けIMFは、2009年に財政モニター(Fiscal Monitor)を立ち上げ、財政の最新の動向を調査・分析し、危機の財政への影響や中期的財政見通しのアップデートを行うとともに、国家財政を持続可能な基盤にのせるための政策の評価に取り組んでいます。
年に2度発表される財政モニターは、IMF財政局が担当しています。財政モニターの見通しは、世界経済見通し(WEO)および国際金融安定性報告書(GFSR)と同じデータベースを基にしています。また、各国の見通しは、IMFのデスク・エコノミストが作成しますが、WEOガイドラインに従い、発表された政策が実施されることを想定したものになっています。