ゲオルギエバ IMF専務理事、岡村健司氏の副専務理事就任を提案

2021年11月10日

ワシントン DC: 国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は本日、IMF理事会に対し、2021年12月3日付で岡村健司氏を副専務理事に任命する提案を発表した。岡村氏は現在、内閣官房参与を務める。先に 発表 した通り、古澤満宏氏が11月30日に退任するにあたり、後任に就く。

岡村氏の選出を発表するにあたり、ゲオルギエバ専務理事は次のように述べた。

「岡村内閣官房参与は、優れた経歴を持ち、国際経済と金融に関する豊富な経験をIMFで活かすことができる。

岡村氏は2020-2021年に、国際金融に係る公務員の最高職である財務官を務めた。財務官として財務省の国際金融業務を監督し、財務大臣代理として国際通貨金融委員会(IMFC)や主要7か国(G7)、主要20か国(G20)、東南アジア諸国連合(ASEAN)および日本、中国、韓国(ASEAN+3)、その他の国際会合に参加し日本を代表した。10年以上にわたり、国際経済政策における日本の主要な政策当局者の一人である。

岡村氏は世界金融危機後、IMFのクォータとボイスの改革の成功において重要な役割を果たした。最近では、6500億ドル規模の特別引出権(SDR)の歴史的な配分を含む、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機の世界的な取り組みの中心人物の一人だった。貧困削減・成長トラスト及び大災害抑制・救済基金の財源を増やすことを通した低所得国へのIMFの支援を強化するための継続的な取り組みにも尽力してきた。国際舞台での豊富な経験はほかにも、経済協力開発機構(OECD)のコーポレートガバナンス委員会副議長や、成功裏に終わった世界銀行の国際開発協会(IDA)第18次増資交渉でのIDA副官などがある。

1985年に財務省に入省して以来、国際局長(2019-2020年)や国際局次長(2017-2019年)などいくつかの要職を歴任してきた。 また、国際局審議官(2015-2017年)や金融庁参事官(2013-2015年)も務めた。

1993-1996年にはIMFのアジア太平洋局へ出向した経歴もある。東京大学法学部で学士号を、ハーバード大学ジョン・F・ケネディ・スクールにて公共政策学修士号を取得した。」

 
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