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九州で学生らがIMFの経済審査を模擬体験

福岡で行われた第6回エコノミスト養成プログラムに参加した大学生たちは、IMFが用いる経済分析手法に関する講義を熱心に聞いています。


[2019年3月8日、福岡] 学部生ら大学生22人が昨日から二日間にわたって、福岡で開催されたIMFエコノミスト養成プログラムに参加し、国際通貨基金の経済審査の手法を実際に体験しました。これは、IMFアジア太平洋地域事務所が開いたもので、6回目。

参加した大学生のうち19人が日本人で残りは外国人。1泊2日の集中トレーニングでは、IMFのエコノミストやコンサルタントが国際通貨基金の役割やその重要な任務である加盟国の経済審査について説明しました。

経済審査の手法や分析ツールなどについて詳しい説明を聞いた後、学生たちは四つのグループに分かれ、ラオスの経済状況について分析しました。IMFのエコノミストさながらに、学生たちは夜遅くまで、経済動向の基本予測に対するリスクの判断や、政策提言を形作っていく作業を行い、翌朝にはグループ毎にいきいきとプレゼンテーションを行っていました。

この学生向けトレーニングは、同地域事務所の主導で未来のマクロ経済専門家を養成するのが目的で、2017年夏にスタート。JICAの協力を得ながら、これまで東京を中心に年に2−3度催していましたが、九州で出前講義を行ったのはこれが初。次回は、夏頃開催する予定。