パネルディスカッション「気候変動への行動を促す金融のかたち」 

世界が未曽有の危機に直面している中、もっと持続可能で環境に配慮した地球にするために、私たちは金融のあり方をどのように変えるべきでしょうか? 3月25-26日に開催されるSDGグローバル・フェスティバルの一環で、国連開発計画(UNDP)と国際通貨基金(IMF)は合同で、パネルディスカッション「気候変動への行動を促す金融のかたち」を開催しました。民間と公的機関を代表する専門家らが、気候変動を緩和し持続可能な未来を築くために必要なグリーン・ファイナンスについて議論しました。

  • 日時: 2021年3月25日    19:30-20:15 JST
  • 場所: オンライン
  • 言語: 英語(日本語同時通訳あり)
  • 概要:このセッションでは、より持続可能でよりグリーンな地球のために、金融システムをどのように変えることができるかを探りました。 3人のパネリストは、持続可能な金融が重要である理由、金融が気候変動の緩和にどのように貢献できるか、そして気候変動への行動を促す金融を支援するために何ができるかを説きました。

    パネリストは議論の中で、今はグリーンで強靭性が高く持続可能な未来に投資する良い時機であり、気候変動の緩和には巨額の投資が必要で、それには多額の資金が必要になると合意しました。また、企業や金融商品のグリーン性を測定するための基準の欠如や、グリーンファイナンスの差し迫った課題等の情報開示が不十分であることを指摘しました。

    パネリストは結論を出す前に、企業が持続可能な目標に取り組むことをコミットするサステナビリティ・リンク・ボンドへの投資、企業のSDGコンプライアンスを証明するための基準となるSDGインパクトの強化、およびカーボンプライシングの導入など、気候変動への行動を促す金融を強化するために何ができるのか、いくつかの実践的なアイデアを共有しました。セッションは、誰もがグリーンファイナンスで役割を果たすべきであるという明確なメッセージを発信し終了しました。
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  • スピーカー
  • モデレーター:平原 依文 World Road 共同代表
    パネリスト:
    ヨハン M. シュミットマン IMFアジア太平洋地域事務所 次長
    渋澤 健 シブサワ・アンド・カンパニー 代表取締役
    トリスタ ブリッジス Read the Air 共同設立者・プリンシパル
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  • バックグラウンド: SDGグローバル・フェスティバル・オブ・アクション from Japanはグローバル・フェスティバルから派生した最初のイベントで、日本を拠点にした12の国連機関が協力し、世界が直面する様々な課題についてトーク・イベントやパネル・ディスカッションなどを企画運営するものです。SDGsに謳われた17の開発目標達成に向け、人々に行動を促すのが狙いです。詳しくはイベント・ホームページへ。